室内の調査診断

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室内の部分調査診断項目は、原則てして、「床壁天井のひび割れやシミなどの有無」「玄関ドア、出入口扉、窓等の建付け」を調査診断します。特に天井や壁のシミについては雨漏れの可能性も視野に入れ、窓や建具については建物の変形についても慎重に調査診断します。ただし、家具や家財がある場合は調査診断できない部分があります。

住宅診断│窓の隙間写真は窓の建付け不良です。目視を中心とした住宅診断においては、このような建具の不具合の有無を調査することは非常に重要です。建物外部のひび割れや建物の傾斜測定など、一つ一つの調査結果を積み上げて、最終的に総合的な判断を下します。一つ一つの現象に関連性があるかなど、その判断は調査診断した件数に比例して、正確さが増すと言っても過言ではないでしょう。 私は約8年前に本格的に住宅診断・建物調査を始めました。鬼のようなチーフインスペクターに怒鳴られ、時には打診棒でお尻を叩かれ、この仕事を覚えました。もうそのチーフインスペクター、私の「師匠」は既に他界されたのですが、あの方と出会って本当に良かったと思っています。「俺は壁の中が透けて見える」と豪語していましたが、本当なんです。一緒に建物調査をすると分かるんです。言った通りになりますから。私が、いくら頑張っても師匠は超えられません。あの方のような経験と知識と勘は、私にはありません。ただ、こういう写真を見ると、住宅診断という一時診断は「目視でも十分」だと思い知らされる訳です。不動産仲介のお取引の流れの中で実施することが多い住宅診断は調査時間との戦いでもあります。私はいつも、グズグズしていたので「早くしろ!」と叱られてばかりでしたね。懐かしいです。この一枚の写真が本物の「住宅診断・建物調査」を私に教えてくれます。
住宅診断│床の傾斜測定デジタルレベルによる床の部分的な傾斜を測定します。デジタルで表示されるのでわかりやすいです。建物の傾斜は、原則として「柱」で行います。和室の「柱」が良いと思います。「柱」が見えなければ「壁」で測定します。床は根太受けで水平レベルをとることがありるので、床の傾斜イコール建物の傾斜とは言えないんです。テレビなどでは、よく床に置いたビー玉が転がるというシーンもありますが、建物自体の傾斜ではなく、床の施工時の墨出しミスということもあるので、やはり基本は垂直性から調査します。
壁のひび割れ 写真は室内の壁のひび割れです。壁紙クロスを破ったようなギザギザしたひび割れで驚く方もいらっしゃると思いますが、この様なひび割れは、下地ボードの接合部に起こり、下地の乾燥収縮、或いは経年による接合部のムーブメントが原因である場合がほとんどなので、構造的には何等問題ありません。
住宅診断|浴室の目地シール 浴槽周りには、床下や壁内への水の侵入を防ぐ為に、シールが施されています。シールは劣化すると隙間が発生します。隙間から侵入した水が壁内に回ってしまうと土台の腐蝕の原因になるので、シールの打ち替えが必要です。念のため、浴室周辺の床下部分の確認もしたほうが良いでしょう。
住宅診断|浴室の壁タイルの隙間浴室は1年中水や湿気の影響を多く受けます。当然外壁よりも防水性に注意しなければなりません。写真は浴室のコーナー部分の隙間です。毎日この部分から壁内部に水や湿気が侵入すると壁内部は腐蝕し建物にダメージを与えてしまいます。また0.3mmを超えるひび割れについても注意が必要です。

 

 

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